中田敦

グーグルは、あらゆるビジネス領域に進出する準備すら始めている。グーグルは、スマートグリッドのことを「Internet of Things(モノのインターネット)」と表現する。スマートグリッドでは、あらゆるモノがセンサーを備え、インターネットに接続され、情報を発信するようになる、という意味だ。 グーグルが整理できる情報は従来、インターネット上に存在するWebサイトなど、限られた領域だけだった。スマートグリッドによって、グーグルが整理できる対象が飛躍的に拡大する。それに伴いグーグルのビジネス領域は、飛躍的に広がろうとしている。 グーグルはまず、メディア産業や広告産業に壊滅的といっていいビジネス上の打撃を与えた。続いてグーグルは旧来型のIT産業にも殴り込みをかけた。それが「クラウドコンピューティング」だ。 クラウドはグーグルにとって、野望の実現に向けた「第二歩」に過ぎない。次のターゲットは、電力産業や自動車産業、通信産業である。さらにその先もきっと、模索し始めているはずだ。